私はM&Aチームとプライベートバンキング(PB)チーム、2つのチーム長を担っています。
経営者が望む、会社の展望に合う後継者を社内外、時には日本全国から探し、次期社長が決まってからもトラブルがないよう全ての引き継ぎが完了するまで「伴走」します。
私がこの業務についたばかりの6年ほど前は「M&A」と言うだけで自社を売却するという意味でマイナスなイメージを持たれるお客さまもいました。しかし今では、経営者であるお客さまの平均年齢が年々上がり、事業承継に悩んでいる方も多く、また、成長戦略にもなるM&Aへの理解が広がっています。今後ますますニーズが増えていくでしょう。

事業継承のサポートをする。
それが地域の活気につながっていくから。
経営者の思い、働く人の思い。
どちらも大切に、地域の雇用を守り
よりよい関係を続けていく。
私たちが担当する「事業承継」は経営者の考えに深く向き合う業務です。
その会社の成長、存続、従業員、その地方に住む人たちの生活、経営者の方々はそこまで多角的に考えていることが多く数か月で解決するような課題ではありません。年単位でお付き合いする中で信頼関係を築き、無事に事業承継が完了したときには、お客さまとの関係は相当深いものになっています。
当行の強みを生かし北海道と北陸の企業のM&Aの成立をサポートしたときは、両地域の経済交流に貢献できたと誇らしい気持ちになりました。日頃から地域に根ざしたお取引をしてきた北陸銀行だからこそ実現できたのだと思います。


外部コンサルへの出向、
自分の経験値を上げる経験。
全てはお客さまのために。
この業務につく前は外部コンサルティング会社に出向しM&Aについて学び、当チームで実績を積んできました。
親族承継、社内承継は後継者がいる前提です。M&Aの場合は2プランあり、いわゆる親会社になる会社の方から人が派遣され社長になるケースが圧倒的に多かったのですが、最近は売り手の社長が継続するケースも。適任がいても株式承継の問題で事業承継が成り立たず、その際私たちにご相談いただくことが多いのです。北陸の場合は製造業が多いので、事業承継を私たちがお手伝いすることによってものづくりを守ることができている、地方創生のお手伝いができているという実感があります。
学ぶ環境も、チャレンジする環境も整っている。
あとは、自分のやる気だけ。
昨年、事業承継ファンドを立ち上げました。後継者不足と後継者不在、事業承継で課題を抱えるお客さまの株式を銀行が譲り受けてその会社の存続継続、発展に貢献し、その上で数年後より適材な後継者に株式を譲り渡しあるいは社内に適材がいたらその方にお戻しする。かなり苦労し数年かけてできたもので、当行のお取引のないエリアにも働きかけ、経営者人生のビッグイベントである事業継承を支えています。やりがいと責任の大きな業務です。学生時代に何かにとことんのめり込んで、「やり切る」感覚を養ってほしい。その上でぜひこの部署に飛び込んできてくれたらなと思います。


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H.S.さんの ある1日のスケジュール



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休日の過ごし方
会社の先輩・同期・後輩、仕事を通じて知り合ったお客さま、高校時代の友人などと、ゴルフに行くことが多いです。昨年は25回ほどラウンドしました、北海道や関西方面に遠征したりすることもあります。因みに、小学生の息子2人と公園で遊んだりなど、家族とのふれ合いも欠かしていません!